高電圧電線(送電線)と高周波について

高電圧技術と高周波技術の組合せは、私の得意分野です。

私は高電圧の電線(送電線)の中の電気を「見る」ことができます。

しかし、送電線は電圧が高く感電の危険があるため、直接触れて測定することはできません。

では、どうしたら「見る」ことができるのかと言うと…

送電線に高い周波数(2MHz以上)の変調波(特殊な波形の信号)を注入します。すると、送電線の近くに置いたラジオからは音が聞こえるようになります。ラジオを用いて高周波をキャッチすることができるのです。

「電気は目で見えない」とよく言われますが、このように高周波を用いてその存在を可視化できるため、電気を「見る」と言っています。

電気が「見える」と何ができるのでしょうか。

例えば、クレーンなどにラジオを置けば、送電線に近づいたときに音が鳴りますから、警報として使えます。電線への接触や感電といった災害の防止になるでしょう。高周波信号は30km以上伝送できるため、この技術は幅広いエリアで用いることができます。

ちなみに、ここで使用する変調波はもともと通信のために用いられるのですが、送電線に注入した信号では20Mbps程度の通信速度が得られました。送電線を情報の伝送にも活用できるのです。

送電線は携帯電波の届かない山の中にも張り巡らされています。この技術を用いれば、携帯電話の通じない場所でも通信回線を構築し、通話したり、ドローンを制御したり、動画を伝送したり…と様々なことが実現できるでしょう。

他にもいろいろな活用方法を考えています。もっと深く取り組めると楽しいのですが、時間と労力が必要なので、技術開示して仲間を作りたいなと思っています。

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